十勝しほろ牛【北海道】

ブランド牛の「十勝しほろ牛（ぎゅう）」の生産地、士幌町は、北海道の十勝平野北部に位置し帯広から車で40分かかります。

 

人口約６千人に対し、肉牛は６万頭で、乳用種のホルスタインの雄を「十勝しほろ牛」としてブランド化し、成功を収めている町です。（「肉牛飼育頭数日本一」を誇る。）

 

ブランド牛を生育する過程で大事なことは、違う牛舎で育った牛の肉質のばらつきをいかに少なくするかです。

生後18～20ヵ月で出荷されるまで３期間に分け、穀物や糖蜜など飼料の配合比率を変えます。

 

「十勝しほろ牛」は、ＪＡ士幌町と協力し行った肥育プログラムは、コストを考慮しながら、生産者の意見を採り入れて修正を重ねた高品位なプログラムです。

 

士幌町は、もともとは酪農の町であったのですが、乳用牛になれないホルスタイン種の雄を新たな収入源にするために、ＪＡ士幌町が生産者に土地と牛舎をリースし、牛を担保に資金も融資する独自の施策の後押しを受け、生産者も飼育頭数を増やしていきました。

 

近年、健康志向で脂の多い和牛よりも淡泊な赤身に消費者のニーズが高まり、2019年には「十勝しほろ牛」が地域団体商標として登録されました。

 

北海道のオーセントホテル小樽など道内外のレストランなどからの注文は引きも切らず、北海道士幌町のふるさと納税の返礼としても人気は定着しました。